覚えるコンの文字入力で一般的なのはローマ字入力だと思います。実は別の入力方法があります。そのひとつがカナ入力で、ふだん「か」を入力するためにK、Aと2つのキーをタイプしていたところが、「T」と1つだけタイプすればよくなるので、熟練すれば2倍速で文字入力ができる魔法の入力方法です。
ではなぜ流行らないのか!?
カナ入力を始めた頃はいまいちわからず、もしかしたらカナ入力には皆がやらないほどの重大な欠陥があるのかとさえ思いましたが、続けていくうちにわかってきました。
目次
覚えるまでが一苦労。
覚える量が増える
アルファベットを入力できればローマ字入力もできます。いくらキーボードにひらがながプリントされていようが、無視して構わないわけです。逆にカナ入力をするならば、絶対に無視はできません。アルファベットに加えてカナの配置も覚えなくてはなりません。
習得に時間がかかる
覚える量が増えるのだから当然、習得に時間がかかります。アルファベットは26文字、カナは48文字あるわけで、ローマ字入力なら26文字で済んでいたのに、カナ入力だと計74文字のキーボード位置を覚えなくてはならないので、数字だけみてそうとうの労力なのがわかります。
訓練にも時間がかかる
キーボードを、キーを見ないで素早く打つ(タッチタイピング/ブラインドタッチを身につける)には、繰り返し練習して体で覚えるしかありません。それをローマ字入力とカナ入力の二種類のキー入力について同時期にやらなけりばならないので、どうしても上達がおそくなってしまいます。
混同して混乱する
ローマ字用とカナ用とでキーが別々にあるならまだしも、1つのキーにアルファベットとカナの両方がプリントされているのが普通です。
これは、初めてパソコンを触る人以上に今までローマ字入力をしてきた人にとって混乱の種になります。一番困るのは、ローマ字入力でもキー1つで済んでいた「い」とか「え」の母音です。「え」を押そうと「E」を押そうものなら、「い」と表示され訳がわからなくなってきます。
間違ってはならないキーが近い
よく使うキーとエスケープやエンターが近いとか、慣れないうちは押し間違えに注意が必要です。せっかく頑張って入力したのにエスケープやエンターで漢字変換が解除してしまったり、ひらがなのまま確定してしまったりと大変です。
誤ったキーを打ってしまうことはローマ字入力だってよくある話ですが、カナ入力では特にたちの悪いキーがあります。「゛」と「゜」です。
ローマ字入力に慣れているかたはよく知っているとおもいますが、通常これらはか「ば」とか「ぱ」とか文字でしか入力できないのですが、カナ入力では「゛」や「゜」と単独で入力できるのです。
さらに、ローマ字入力では「BA」や「PA」と、違う指使いになるのですが、カナ入力では「は」+「゛」や「は」+「゜」とキーが隣になるだけで、同じ指使いをするのです。しかも間違っても判りづらいことこの上ない。未だにこれだけは馴染めません。
カナ入力は上級者にはおすすめの入力。でも…
カナ入力、ローマ字入力と比較してキーボード入力を早くする効果は確実にあります。ただやはり覚えるまでの労力が大きく、最近パソコンを初めて早くキーボードに慣れたいという方にはおすすめできません。
でも習得すると結構快適なので、それなりに早いキー入力が身につき次のステップを目指している方には是非チャレンジして欲しいと思います。今のローマ字打ちで身につけたタイピングはアルファベットの入力で活きるので無駄にはなりません。
カナ入力の始めは、ローマ字入力のスピードと比べてあまりに遅くなるため嫌にならない様に注意しましょう。慣れてきたら慣れてきたでローマ字入力とカナ入力が混同し始めますのでスランプに陥らないように気をつけましょう。そして、この混同の関係から挫折して途中でローマ字入力に戻そうと思っても混同は続くので注意して下さい。
2倍速く打てるということは、半分の早さでしか打てなかったとしても十分もとがとれるということなので気楽にチャレンジしてみてください。
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