我が家の新居は木造2階建てです。有線LANを1階と2階の間で引き回せる設備(CD管など)はついてなかったので、無線LANかPLCかで検討してPLC を導入しました。
PLCというのは、家庭に常設されているコンセントを通信ケーブル代わりに使ってしまおうという装置です。これがあれば、1階から2階にLANケーブルを引かなくても、無線LANで電波を飛ばさなくても、コンセントがある部屋でインターネットが使えます。
PLCの導入経緯
有線LANはもはや収拾が付かなそうですし、無線LANはセキュリティや電波問題もあり、PLCにしました。PLCにも電磁波の問題はある様ですが、2階建ての部屋の隅まで無線電波を飛ばすよりはマシだろうということで・・・
戸建て家庭内LAN配線の選択肢を考えてみる(検討中) | 私レポート
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PLCを導入する上で気をつけなければならない事
PLCアダプタはコンセントの配線を電気を通すだけでなくて通信にも使用してしまおうという仕組みなため、コンセントへのノイズが通信に影響を及ぼしてしまいます。調光可能な照明器具を付けているコンセント付近とか、大幅な通信速度低下が見込まれるそうです。
また、同じ宅内のコンセントでも、分電盤が違ったりするとそこに接続したPLC間では通信することができないのだそうです。
「へー・・・よく分かりませんけど・・・」といったところでしょうか。書いている私も言葉の意味は分かるですが、ノイズがどれくらい影響するのかとか、我が家が分電盤で配線が分けられているのかとか、未だにさっぱりわかりません。
とにかく買ってみることをお勧めします
戸建て2階建て以上で、無線LANの速度低下に不安を感じている人なら、PLCを買ってみることをお勧めします。その場合はIO−DATAの「PLCアダプター・親機子機のセット PLC-HP240EA-S」の購入が唯一の選択肢(2016年9月現在)です。
何故なら、2016年9月現在でIO−DATAでは「Wサポート」というサービスを展開していて、土日もOKな「ネットワーク製品」専用窓口が用意されていて気軽にサポートが受けられるのと、サポートに問い合わせたにも関わらず2週間経ってもネットワーク接続に至らなかった場合は購入代金がペイバックされるからです。
※ただし、どれくらいの速度がでたら「繋がる」と判断されるのか等は分かりませんので、不安な方は購入前にサポートへ聞いてみてください。
我が家の場合、とても快適。
PLCは規格値で最大240Mbpsの通信速度が出ます。有線LANが1000Mbps、最近の無線LANは867Mbpsと、速度面でPLCは見劣りします。
それでも、一昔前のLANの100Mbpsよりも高速ですし、設置の簡単も併せてPLCが一番優位だと思いました。
また、IO−DATAの「PLCアダプター・親機子機のセット PLC-HP240EA-S」はPLC アダプタ単体(パソコン不要)でおおよその通信速度が測定できる様になっています。3段階のランプ点灯・点滅で測定結果が表示されます。
我が家での測定結果は以下でした。PLCの親機は2階の北側の部屋に設置しました。
- 2階:親機の部屋を出た廊下のコンセント ・・・3本目が点滅
- 2階:親機の部屋と同じ北側の隣の部屋 ・・・3本全て点灯
- 2階:南側の親機の部屋に近い部屋 ・・・3本目が点滅
- 2階:南側の親機の部屋と体格の部屋 ・・・3本目が点滅
- 1階:親機の真下の部屋 ・・・ 3本全てが点灯
- 1階:階段下の廊下 ・・・ 3本目が点滅
- 1階:リビング ・・・ 3本目が点滅
- 1階:リビング ・・・ 3本目が点滅
- 1階:洗面所の洗面台についていたコンセント ・・・ 3本全てが点灯
もちろん実際にPCを接続してもインターネットに繋がりますし、とても快適です。IO−DATAのWサポートにお世話になることはありませんでした。
我が家でPLC絡みで購入したもの。
ここまで紹介してきたPLCアダプタの本体です。親機と子機の2台がセットになっているので、2部屋にインターネットを通すことができます。
PLCは家庭のコンセントに直に挿します。PLCはノイズに弱いと気をつけなければならない事で触れましたが、その他の機器はノイズ軽減してくれる電源タップに繋ぐのがいいそうです。
効果の程は不明なのですが、どうせコードを延長するなら、そんなに値段も変わりませんしノイズフィルター付きの製品を選ぶに越したことはありません。
ちなみにWサポートも視野に入れているなら、返品の可能性があるので電源タップは後で買うことをお勧めします。
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