H-ⅡBロケットは種子島宇宙センターから打ち上げではないのか?竹崎光学観測所とは!?

竹崎光学観測所

竹崎光学観測所

筑波宇宙センターの展示室でのこと。息子が見入っていたH−ⅡBの打ち上げ映像のはじめに、カウントダウンされているところで左下に「竹崎光学観測所」という文字がありました。

あれ・・?H−ⅡBは全て種子島宇宙センターから打ち上げられるのでは?竹崎光学観測所って何処!?

・・・と思ったのですが、

なんてことはない。竹崎光学観測所というのは種子島宇宙センターにある光学観測設備ということでした。またひとつ勉強になりました。

光学観測設備とは

光学観測設備というのは、ロケットのリフトオフ直後から200kmあたりまでの低高度でのロケット追尾を行う施設だということです。この高度だとレーダー設備の受信電波が安定しないため、光学カメラで追尾する必要があるのだそうです。

種子島宇宙センターに光学観測設備は3つあり、大型ロケット発射場より北西2.3kmの位置には広田光学観測所が、3.3kmの位置にある総合指令棟内に竹崎光学観測所が、10.2kmの位置にある門倉岬に門倉光学観測所があります。

過去のH−ⅡBロケット打ち上げ

結局は全てのH−ⅡBロケットが種子島宇宙センターから打ち上げられたわけですが、せっかく調べたので過去のH−ⅡBロケット打ち上げを整理しておきます。

H−ⅡBロケット打ち上げ

号機打上げ日打上げ時刻打上げ場所ペイロード打上げ成否
試験機H21.09.1102:01:46種子島宇宙センター宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機成功
2号機H23.01.2214:37:57種子島宇宙センター宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)成功
3号機H24.07.2111:06:18種子島宇宙センター宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)成功
4号機H25.08.0404:48:46種子島宇宙センター宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)成功
5号機H27.08.1920:50:49種子島宇宙センター宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)成功

H−ⅡBは種子島から。光学観測所は追尾設備

これまでの理解通り、H−ⅡBロケットは全て種子島宇宙センターから打ち上げられていることがわかりました。光学観測所と聞いて、M−Ⅴなどを打ち上げた内之浦宇宙空間観測所など別の打上げ場所を連想してしまっていましたが、

その様な大がかりなものではなく、種子島宇宙センター内のロケット追尾を行うための設備の1つだったというわけです。1機の打上げにはとても多くの設備が関わっているんですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました