YJ漫画 東京喰種 #26 [対者] を読んで

ヤングジャンプに連載中の漫画「東京喰種(とうきょう・ぐーる)」の話題です。26話まで話しが進みました。残酷な描写があり好みが分かれそうですが、立場が違う登場人物の心の葛藤が描かれていて気になっている漫画です。ですが、展開を期待していただけに今回はちょっと微妙でした。

見どころは前回と同様、カネキ(主人公:元人間の喰種)と亜門(喰種捜査官)の対決、一方でトーカ(喰種)と真戸(喰種捜査官)の対決という2軸の展開です。

カネキは運動とは縁遠い大学生がある出来事をきっかけに喰種になったのですが、そのため身体作りも喰種としての戦闘経験も少なければ純粋な喰種でもなく、対喰種専門の訓練を受けたエリート捜査官である亜門の前に太刀打ちしようがないと思っていました。

カネキにとって初の実戦となる場で、他の喰種と比べて人間の力なんてたいしたことないと冷静に分析してみたり、普段のカネキでは考えられない様な挑発を繰り返していました。一方の亜門も冷静だが熱い心を持つ男という印象をもってましたが、あっさりとカネキの挑発にのり激情。どこでそう思ったのかカネキも「やっぱりトーカちゃんと同じ激情型」だと心の中でつぶやいていますが、トーカと亜門が同じタイプに見えたというのは意外です。

カネキは喰種を受け入れるが人であることを見失わないと自分に言い聞かせて戦闘開始。
開始早々、亜門の肩に喰いつき一部を食すことで、喰種にとっての食について悟ると同時に、喰種としての勢いを得て亜門との戦いに見事に勝利。まさに先週の[開眼]というサブタイトルがしっくりくる展開がここで訪れました。負けて死を覚悟した亜門に対し「逃げて!耐えられない。僕を人殺しにしないでくれ・・・」と訴えるカネキ。喰種の事を少しでもわからせたいと決意して挑んだわりには、人間の理性が喰種の本性から亜門を逃げさせようという始末。伝わったとしても人間+喰種であるカネキ自身の感情でしょう。

また、戦いの中で亜門に「まさか20区にこんな喰種がいたとは」と言わせるとは、カネキは喰種として相当強い部類なのか?という疑問。リゼの赫子を受け継いだからなんですかね。それに、亜門のクインケが真戸のと比べて弱いのも先週から気になってました。トーカですらよけるのがやっとの真戸のクインケはかするだけでも一大事、亜門のクインケもそのレベルだったら開始早々カネキは無事でなかったはずです。

一方のトーカと真戸の対決。真戸の前にもはや為す術無しのトーカに喫茶店「あんていく」の仲間が駆けつけるのかと思いきや、意外な応援が入りました。まさかそんなところから横ヤリが入るとは、、真戸と同じく全く油断していました。

微妙と言いながらもしっかり読みましたし、繰り返し読める内容です。キャラが立ったと思っていましたが、まだブレてる最中なのか、まだまだ明かされていない展開が用意されているのか、しばらくは目が離せなそうです。

東京喰種の単行本は投稿時点で2巻まで出てますね。→ 東京喰種トーキョーグール 2 (ヤングジャンプコミックス)

32話以降の感想は「http://ネタバレ注意.com/tokyo_ghoul/index.php」にまとめてあります。

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