住宅購入を決めた際、買い主(家を買う人)と売り主(家を売る人)との間で契約の印として交わされるお金が手付金(てつけきん)です。住宅価格の5%〜10%くらいが相場と言われますが、2,000万円の物件でさえ100万円〜200万円と高額になるため、100万円くらいが実質的な相場の様です。
全額住宅ローンを組むのに、何でそんな大金が現金で必要なんだ!?と思う人も多いのではないかと思います。1万、2万ではダメなのかと・・・。私はそう思いました。
買い主を護る手付金
契約によるのかもしれませんが、住宅ローンの審査に落ちたりした場合は白紙契約になり手付金は売り主から買い主へ返還されます。ではどういう場合に手付金が効いてくるのかと言うと・・・。買い主の気が変わった場合です。
後から理想の条件を満たした物件があらわれた場合や、その他やむを得ない理由で、いま決めた住宅を買う気が無くなった場合、「もう契約したから諦めて数千万払え!」ではなく、手付金の返還を放棄することで売買契約を解除することができるのです。
売り主を護る手付金
売り主もまた「やっぱり売るのやめました。」という権利を持っています。理由はいろいろあると思いますが、「売買契約を結んだのだから腹をくくって手放せよ!」ではなく、買い主が売買契約を解除するのと同様に売り主側からも契約の解除をすることができるのです。
手付け金を買い主に返し、さらに手付け金と同額を買い主に支払う、いわゆる「倍返し」で売り主側から契約を解除することができます。
だからといって簡単に解除されては・・・
だからといって、買い主からすれば、せっかく買うと決めた物件を易々と「やっぱり売らないよ」と言われてはたまりません。
だからといって、売り主からしても、買うと言っていた物件を易々と「やっぱり止めた」と言われてもたまりません。
そこで100万という様な高額な手付金の金額設定があるわけです。
もし手付け金が1万円だった場合、あなたが買い主で3,800万円で「買い」を決めていたとします。あとから3,900万円で買いたいという人が現れた場合、もしかしたら売り主があなたに手付け金を含め2万円を支払って解除し、新しい人と売買契約をしてしまうかもしれません。手付金が安いとこんな乗り換えも発生しうるのです(>_<)。
手付け金が高額なのは、権利を乱用されない為
お互い、万が一の場合に金銭を支払うことで売買契約を解除する権利をもちつつ、気分良く安心して売買契約が進められる金額が住宅価格の5%〜10%くらいというわけだそうです。でも現実にはなかなか金銭の用意が難しいために、「私はそう簡単に契約を解除しません。」という宣言の意味も込めて、100万円という大金を手付けとして売り主と契約を交わすということみたいです。
なるほど、手付金が高額である理由
納得しました。
住宅ローン、手持ち資金ゼロでもいけるけど、結局のとこ現金150万は必須。 | 私レポート
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