五年ぶりの再会。金星探査機「あかつき」が金星周回軌道投入に再チャレンジ。

PLANET-C【あかつき】(c) 池下章裕氏

PLANET-C【あかつき】(c) 池下章裕氏

2015年12月7日、金星探査機「あきつき」が金星周回軌道に入るべく姿勢制御用エンジンの噴射を行いました。これで無事に金星周回軌道に入ることができたなら、地球と兄弟星とも言われるこの惑星の、気象観測に挑むのだそうです。

「あかつき」軌道投入の現在の状況を簡単に記しておこうと思います。

エンジン噴出は成功

JAXAによれば、姿勢制御用エンジンの噴射は計 画通り、約20分間行われたことが確認できたそうです。「ではこれで成功か?」というと、正しく金星周回軌道に入れたかがわかるのは2日間ほど必要で、別途記者会見が行われるそうです。

「『あかつき』の金星周回軌道への投入に成功しました。」という報告を楽しみに待ちたいと思います。

5年ぶりのチャレンジ

この「あかつき」、前回失敗に終わった金星周回軌道への投入はちょうど5年前の2010年12月7日でした。この時は主エンジンが破損して、目標の軌道に乗せられなかったのだそうです。それから5年かけて小さな姿勢制御エンジンだけで金星に再び辿りついた「あかつき」。困難を乗り越え、辛抱の末の軌道投入再チャレンジとなったのでした。

金星探査機「あかつき」金星周回軌道再投入

金星探査機「あかつき」金星周回軌道再投入

結果が楽しみ

いよいよ明日、成功か失敗かなんらかの報告があるのではないかと思います。そして成功の報告と金星の気象の謎に迫る様々な発見を期待しています。

こんな書籍もあるんですね。
惑星気象学入門――金星に吹く風の謎 (岩波科学ライブラリー)

著者の松田 佳久(まつだ よしひさ)さんは、気象力学や惑星気象学を専門とする大学の教授だそうです。本の説明には金星の気象研究35年とあります。ちょっと面白そうです。

さて、日本の技術によって金星の気象の謎が解き明かされるのか!?
「あかつき」に期待です。

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