YJ漫画 東京喰種 #29 [真戸] を読んで

今週もヤングジャンプの発売日を迎えました。お目当ては相変わらず東京喰種(とうきょうぐーる)です。全く読めない展開に”意見”をしながらもやみつきです。先週でついに真戸(喰種捜査官)がトーカ(喰種)とヒナミ(喰種)との前に倒れ各所での決着は一段落。新たな展開を期待していましたが・・、

今回はちょっと肩透かし。入りこそ真戸の告別式というシーンから入りますが、すぐに亜門(喰種捜査官)の回想に入り、真戸と亜門がコンビを組んだ当初の思い出話しになってしまいました。この時点でさらっと「真戸 呉緒 上等捜査官 告別式場」と出ていて、そこに連ねる面々のところに「CCG本部 特等捜査官」と出ていました。この「実は真戸の上にもっと強い喰種捜査官がいるんだよ」的な展開も微妙です。戦いばかりになってしまうと肝心な「喰種の思い」と「人間の思い」の相反する者達の思いが置き去りになってしまう可能性があるので。ところで特等捜査官の存在が急浮上して、カネキ(主人公/元人間の喰種)が亜門に戦いを挑んでまで伝えようとした思いは無意味になってしまわないのでしょうか。亜門がうまく立ち回っていくのでしょうか。

話しを戻して時は、亜門が22歳の時新人として真戸の下について喰種捜査を始めた頃の物語になります。経験と勘を重視する真戸の言動に、情熱的で真面目な亜門は不信感を抱いていたと・・。ところが真戸の勘が冴えわたり、いざ張り込みを行っていた亜門の前で喰種が本性を現す。頭脳は喰種の前にピンチを迎える亜門、そこへ颯爽と現れ喰種を仕留めた真戸が亜門へひと言「敵を前にすれば、手足を捥がれても戦え。それがプロというものだ -亜門くん。」と。

コマ割りの感じから、配属当初の亜門にとって心に響いたひと言だったんだと思います。先週までの話しを振り返っても真戸は確かにそうでした。手足を失っても最後までトーカに戦いを挑んでました。一方の亜門は、喰種としての本性を抑え込もうと人間理性で葛藤するカネキが「逃げてください。僕を人殺しにしないでくれ。」の言葉であっさりと撤退するという始末。亜門もまだまだ半人前という設定なのでしょうか。

ただ、最後の「真戸は君(亜門)を誇りに思っていたよ」というのと「真戸は、私(亜門)の誇りです」というのは間違いないと思います。真戸と亜門、この二人が喰種捜査のカギを握る2人だと思っていたので、早々の真戸脱落はとても残念です。

32話以降の感想は「http://ネタバレ注意.com/tokyo_ghoul/index.php」にまとめてあります。

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