甲子園、金足農業は一歩及ばず。足りなかったのは監督の采配か!?

ついに終わりました甲子園100回記念大会。秋田県勢の決勝進出は快挙だと初戦から話題が絶えない吉田 輝星投手を率いる金足農業は、残念ながら大阪桐蔭に敗れてしまいました。さすがは史上初の2度目の春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭。終わってみれば13−2の快勝。大阪桐蔭が格の違いを見せつけた一戦でした。

もちろん報道ステーションでもこの試合はトップで放送されましたが、その中で「金足農業はずっと同じメンバーで戦ってきた」、「県立高校でも決勝に進んで凄い」などと金足農業についてのコメントが多く出ていました。

「へーそうなんだー」ということで、ちょっと掘り下げて調べてみました。

甲子園を戦った選手達

金足農業の出場選手

紫色のユニフォームが目をひく秋田県立金足農業高等学校の出場選手は、「菅原 天空」くん、「佐々木 大夢」くん、「吉田 輝星」くん、「打川 和輝」くん、「大友 朝陽」くん、「高橋 佑輔」くん、「菊地 彪吾」くん、「菊地 亮太」くん、「菊地 亮太」くんの9名でした。

報道ステーションのコメントの通り、金足農業は一回戦から決勝戦までこの9人で戦ってきた訳です。

大阪桐蔭の出場選手

一方で大阪桐蔭の出場選手は、「宮崎 仁斗」くん、「青地 斗舞」くん、「中川 卓也」くん、「藤原 恭大」くん、「根尾 昂」くん、「石川 瑞貴」くん、「山田 健太」くん、「小泉 航平」くん、「柿木 蓮」くん、「井阪 太一」くん、「横川 凱」くん、「飯田 光希」くん、「俵藤 夏冴」くん、「青木 大地」くんでした。

全員が均等に出場したわけではありませんが、大阪桐蔭は計14人の選手が戦いました。

出場者数は大阪桐蔭の方が150%多い計算です。

明暗を分けた投手力

吉田 輝星くんが頼りの金足農業

金足農業は決勝戦の6回からこそ「打川 和輝」くんが投手としてマウンドに立ったものの、それまでの1回戦から決勝戦の5回迄はエースの「吉田 輝星」くんが一人で投げていました。

柿木 蓮くんを中心とした継投の大阪桐蔭

大阪桐蔭はというと、一回戦、準決勝、決勝戦と先発を努めた「柿木 蓮」くんは、二回戦と準々決勝も「根尾 昂」くんの次、三回戦は「横川 凱」の次と力に頼りながらも温存する継投。

「柿木 蓮」くんも結局は全試合で投げているのですが、金足農業の「吉田 輝星」くんに比べればかなり負担は少ないのではないはずです。

県立といえど強豪校じゃないか・・・

部員数も甲子園出場回数も大阪桐蔭に引けを取らない?

私も神奈川ですが、県立高校出身だったので「きっと部員が少ないから9人固定メンバーになってしまうのだろう・・・仕方ないか・・・」と思って調べてみました。

大阪桐蔭は部員数が63名でした。「さすがは大阪桐蔭・・・」と思ったのですが、一方の金足農業も部員数50名だそうです。まあ、13人差は19%も少ない訳ですから確かに大差なのですが、私の高校時代は野球部は20人くらいだったのでそれに比べれば大勢の部員を抱えています。

「そんなに部員がいるのか・・・」とさらに掘り下げて調べてみると、金足農業の甲子園出場は11年ぶり6回目なのだそうです。一方の大阪桐蔭は2年連続10回目

同じ県立高校かと思いきや、私の高校時代の野球部は予選のいい線まで行ったのが快挙で、出場0回という基準とは比べものにならないほどでした。

これは「県立高校なのに」とは一切言えないレベルですよね・・・。

この規模なら他にも投手志望の選手は居たはず・・・

これだけ選手が居て、実績もあるのだから、他にも使いのになる選手が居てもおかしくないのですが・・・。

吉田 輝星選手の投球数を心配するこの記事には、二番手の「打川 和輝」くん以外は他に使い物になる投手が居ないように書かれていました。

甲子園決勝は本当に明日でいいのか。金足農業・吉田輝星の投球数が……。 – 高校野球 – Number Web – ナンバー
参考にしたページです。

甲子園で通用する選手ってやはりほんの一握り・・・ってわけなのでしょうか。

もしかして監督の采配が大きい!?

全く変更の無い出場選手

報道ステーションで言っていた、「金足農業は同じ9名で一回戦から戦ってきている」というコメント、調べてみると同じ9名で代打等もなければ、打順も一切変更なしという状況でした。

どうやら「自分たちの今まで戦ってきた形で勝負に挑みたい。」ということらしいのですが、それでは投手の負担も減らなければ、戦況にも臨機応変に対応できませんし、この采配は良い方向には働かないでしょう・・・。

金足農業は準決勝前の中日で完全休養して焼き肉やら温泉やら選手の回復に努めたといいますが、やはりそれでは蓄積した疲労を取り除くには至らないですよ。

絶対的なエースの存在とそれを気遣う戦術がないと、結局のところ優勝には繋がらないのではないかと思いました。大阪桐蔭は選手の総合力も監督の采配も見事だったからこんな大差で優勝を勝ち得たのでしょうね。

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