今なお、立ち入り制限中の双葉町の保育園・・・。これを見て何を思えばいいのだろう・・・。

NHKオンラインにこんな特集が組まれてました。

時が止まった保育園|NHKオンライン
福島第一原子力発電所から5kmにある双葉町保育園の様子が、まるでそこを訪れているかの様に見て回れる。360度の解説付き実写マップです。

マウス操作で保育園内を移動しながら、各所に用意された解説やインタビューの音声、震災前の様子などが見渡せるコンテンツになっています。「このレポートは360° VRコンテンツです。以下の注意書きをよく読んでからお楽しみください。」という操作説明文に違和感を覚えつつ、双葉町の様子を体感してみました。

幼稚園児を子に持つ親としては、息詰まるものがありますね・・・

止まった時・・・

帰宅困難区域に位置する「まどか保育園」、晴れた空に楽しそうな保育園が映し出されます・・・。でも立ち入り禁止区域のその場所に、当然園児の姿などありません。

双葉町 まどか保育園 (C)NHK

双葉町 まどか保育園 (C)NHK

園内に立ち入る取材班・・・、そこは毎時5.8マイクロシーベルト超える線量を記録していました。地震自体ではたいしたダメージはなさそうに見えます。でも原発事故の放射線の影響で遊ぶことはできません・・・。

防護服の取材班が痛ましい現実を・・・(C)NHK

防護服の取材班が痛ましい現実を・・・(C)NHK

園舎内に入ると、そこも時は止まったまま・・・。地震が襲った当時、園児達が楽しく描いていた絵もそのまま残されているのでした。

震災時、描いていたという絵もそのままに・・・(C)NHK

震災時、描いていたという絵もそのままに・・・(C)NHK

広い教室にはリュックが放置されていました。原発事故で避難を余儀なくされた住民達、後で取りに戻るはずだったリュックすら、取りに戻ることは叶いませんでした。

避難後、取りに戻るはずだったリュックも放置・・・(C)NHK

避難後、取りに戻るはずだったリュックも放置・・・(C)NHK

モノが散乱したこの広い教室は、お遊戯などにも使われていたホールでした。震災前の様子として楽しそうなお遊戯の写真が掲載されていました。

お遊戯などで使われていた教室でした。(C)NHK

お遊戯などで使われていた教室でした。(C)NHK

とてもきれいな園内の様子・・・。いろいろな部屋や給食室など覗いて回りましたが、地震による被害はモノが散乱した程度です。人の気配をまったく感じない園内からは写真ながらに異様な雰囲気が伝わってきました。

異様な静けさが伝わってきます・・・(C)NHK

異様な静けさが伝わってきます・・・(C)NHK

原発事故

廃炉だの再稼働だの、冷却水漏れだの、原発事故を想定した避難訓練だの、時折原発に関する話題は聞きますが、こうも地震でも津波でもない、真に原発事故の被害を目の当たりにすると、まったく声になりません・・・。

だからといって、「原発は全廃だ!」とも言えない、しかしこの映像は絶対に取り返しのつかない現実・・・。難題過ぎて何を思えばいいのかすら思い浮かばないというのが率直な感想です。

この記事の冒頭につけたリンクから保育園を訪れることができるので、何か感じとって頂ければと思います。

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