運動会や発表会など子供が大きくなるにつれてカメラが活躍する機会も増えてきますね。我が家でも先日、デジタル一眼とデジタルビデオカメラの2台を片手に幼児スイミングの発表会に行ってきました。今日はビデオではなくカメラの話しです。
コンパクトデジタルカメラ(コンデジとも呼ばれる)が高性能になってきて、最近は「小型高性能なコンデジを持っていればデジタル一眼は不要な時代になってきたのかな!?」と思ってましたが、「やっぱり室内の発表会ならデジタル一眼の方が勝手がいいな…」と思いました。
望遠
どれくらい遠くの被写体を大きく写せるのか?「光学〜倍ズーム」とか良く聞きますが、数字が大きければ遠くの物体が大きく写るわけではないのが難しいところですが、室内の発表会なら広さも限られているので、「10倍ズーム」とか「焦点距離50mm〜200mmの望遠ズーム」とかいう辺りを選べば、よほど表情だけをズームで写したいというのでなければ十分でしょう。
コンデジでもデジタル一眼でもこの倍率クラスなら多く出回っているので選びやすさでは大差ありませんが、デジタル一眼の方が素早くズームできるメリットがあります。
コンパクトデジカメではズームボタンを押している間「ジー…」とズームアップされていきます。デジタル一眼ではズームレンズの筒を手で回すことでスッとズームアップできます。遠くに行ったり近くに来たり、この瞬間をアップで撮りたいとか目まぐるしく状況が変わる発表会ではデジタル一眼の方が手際良くズーム操作できます。
高感度(シャッタースピード)
一般的にボディの大きいデジタル一眼の方が撮影素子(CCDとかCMOSとか呼ばれる光を絵にする部品)も大きいです。撮影素子が大きくなるとより高感度で撮影できる傾向にあります。これも難しい話しが絡み、言い切れる話しではないので目安です。
カメラの撮影感度を上げると画質が粗くなる変わりに暗い場所でも手ブレしにくくなります。同じ明るさの写真を速いシャッタースピードで撮れる様になるからです。
発表会が始まるといちいち感度を調整しているヒマはないので、会場についたら望遠を最大にして(レンズ性能によりますが望遠にする程シャッタースピードが落ちます)、シャッタースピードが1/150秒以下(できれば1/200秒以下)になる様にISO感度設定を上げていきましょう。
ISO感度の設定方法はカメラによって違いますし、画像の劣化をどれくらいまで許せるかはカメラの性能や個人的な感覚、発表会の内容によっても変わってきますので、設定方法の確認ついでに自分のカメラが「ISO感度1600までならいけるな」とか、「ISO3200でも手ブレするよりはマシ」とか整理しておきましょう。
マニュアル撮影(マニュアル・フォーカス)
ピント合わせは発表会で一番重要だと思います。たくさんの子供がいる中で自分の子供にピントを合わせるならマニュアルフォーカス(手動でピント合わせできる)は必須です。自分の子供をカメラに登録してピント合わせをしてくれる様なカメラが登場しない限り、オートフォーカスではどんなに頑張っても近くにいる子供にピントがあってしまうという事態は避けられません。
マニュアル・フォーカスを搭載するコンパクトデジカメもありますが、だいぶ選択肢が絞られてしまいますし、ピント合わせもレンズを回すことで行うのでレンズが太い方が細かなピント調節がしやすいです。それに加えてデジタル一眼の光学式ファインダー(構図を合わせるカメラののぞき窓)は、写る実物が見えるので液晶に映った画像を見るよりピント合わせが楽で正確にできます。
マニュアル・フォーカスで撮影するなら光学式ファインダーを使うこともお勧めします。
撮影時に気をつけること(まとめ)
デジタル一眼とコンパクトデジカメの比較も交えてしまいましたが、最後に室内の発表会で気をつけたい最低限3つのポイントをまとめておきます。
- 焦点距離50mm(下限)〜300mm(上限)辺りの望遠ズームレンズを付けたデジタル一眼を用意して会場に向かう。※数字は完全に目安です。手持ちのレンズでどれくらい遠くのものが撮影できるか確認しておきましょう。
- 会場についたら最大望遠でISO感度合わせ。画質が許せる範囲(カメラ次第なのであらかじめ把握しておく)でシャッタースピードが1/150秒以下になる様に設定する。(動きが速い競技等ではもっと小さくしないとダメ)
- マニュアル・フォーカスに設定し、発表が始まったら光学式ファインダーを使ってピント合わせをしながらシャッターを切る。
もっとカメラを知ってこまめに設定を変えれば、より失敗の少ない撮影もできますが、子供の発表を応援する方が大切なのでほどほどで撮影に臨みましょう。
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