今週も早速、ヤングジャンプに連載中の漫画「東京喰種(とうきょう・ぐーる)」の話題です。先週まで各所で繰り広げられていた戦いはどれも終結を迎え、カネキ(主人公/元人間の喰種)、トーカ(喰種)、ヒナミ(喰種)、四方(喰種)、吉村店長(喰種)、真戸(喰種捜査官)、亜門(喰種捜査官)各位の無言の想いがにじみ出た回となっていました。
前回トーカに瀕死の重傷を負わされた真戸、やはり為す術なく崩れ落ちるところから28話の物語がスタートしました。真戸は最後に「報復」という言葉と「”隻眼”をこの手で葬るまでは死ねない。」と言い残して果てました。手袋で隠された指輪から察するに片目の喰種に大切な人を奪われたことが喰種捜査官としての原動力になっていたのでしょうか。ただ、そうすると先週までの赫子(クインケ)マニアの様な言動がいまいちマッチしない様に思います。
喰種達は終始ほぼ無言、いったい何を想っているのでしょうか。一人一人の表情から何か読み取れる気もするんですが、私には感じ取る力はありませんでした。彼らはいったいどういう心境でその場を後にしていたのでしょうか。
残るは亜門ですが、こちらは同じヒトだからか気持ちは痛いほど分かります。深い傷を負いながらも嫌な予感がすると真戸の元へ向かっていたのが先週の話しで、今回はぼう然と立ち尽くすカットからスタートです。視線の先は間違いなく息絶えた真戸の姿、ゆっくりと歩み寄り抱きかかえて、涙を流し叫び声を上げる。数日前に若手の喰種捜査官である草場を喰種に殺され、長くパートナーとして喰種捜査を行ってきた(と思われる)真戸まで失っては当然の叫びでしょう。
最後はカネキの頭の中で、亜門が口にした「この世界は間違っている」という言葉がずっとループしているというところで話しが終わっていますが、この言葉は亜門が口にしてこその言葉で、その時に続けて亜門がカネキに放った「歪めているのは貴様ら(喰種)だ!!」までを含めて意味や重みを持つと思います。亜門がカネキに問うた「この世界は間違っている」へと続く言葉「数日前、ラビットという喰種(トーカ)に私の仲間(草場)が殺された。彼はなぜ殺された?捜査官だから?人間だからか?ふざけるな!彼のいったいどこに殺される理由があった?」にカネキは言い返せませんでした。同日に全く同じことが真戸で再び繰り返されたわけですが、再び問われたらカネキは何と答えるのでしょうか。
しかし、展開にメリハリがあります。また新たな動きが随所で起こっていくはずですが全く読めません。しばらく目が離せそうにありません。
32話以降の感想は「http://ネタバレ注意.com/tokyo_ghoul/index.php」にまとめてあります。
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