山口県の2才児行方不明事故。おじいちゃんは目を離したら絶対ダメです!報道のプライバシー配慮は!?

山口県周防大島町で2018年8月12日から行方不明になっていた2才の男の子が3日ぶりに無事に救出されました。軽い脱水症状と擦り傷はあったもののほぼ何事も無く元気な姿で帰ってきたとのこと。

我が家にも2才の男の子が居るので他人事とは思えませんでした。さすがに3日も経ったら・・・と思っていたのでほっとしました。

さて、この事故・・・。祖父が屋外にも関わらず目を離したというのがいちばんマズかったですよね。ついでに報道も頂けない

ひとりで帰れるわけがない。

まだ2才になろうかという男の子をひとりで!?

66歳の祖父が3才の兄と1才(当時)のその子を連れて海に行く途中の出来事だったそうです。家から100mほど離れたところで「帰る」と言い出したその子を祖父は一人で帰したのだといいます。

1才11ヶ月の男の子をですよ!?

ちょうど行方不明となった日を挟んで2才を迎えた男の子。まだ言葉はほとんど話さずよたよた歩くのがやっとでしょう。。

帰しちゃダメですって・・・。

我が家も2才の男児がいるので重ねてみると、きっと途中でダダをこねて「帰る、帰る」言い出したのではないでしょうか。手に負えなくなって返したのではないでしょうか。

昔ってけっこう野放しな感じですからね。きっとあまり深く考えずひとりで帰してしまったのだと思います。今と昔・・・どうして変わったのかはわかりませんが、現代、幼児をひとり人であるかせるなんて絶対ダメです。

道を間違っていることに気付いていた。

しかも、報道ステーションで言っていたのですが、「祖父達が歩いてきた道とは違う道を歩いて行った。」と言うではないですか!?

祖父は「来た道とは違うけど、そっちからでも家に戻ることができるからあまり気にしなかった」的な発言。

そんな高度な判断、2才の子供にはできませんって・・・。

100歩譲って一人で帰らせるにしても道が違うのなら、家に入るまでは見届けないと。

ところで報道、やりすぎでは!?

行方不明最中で祖父の記者会見とかありえん・・・。

我が家の次男と同じくらいの子の行方不明事件に、心配でテレビやネットで情報を仕入れていたのですが、こともあろうか行方不明中のニュース番組で祖父へ心境を聞く記者会見が放送されていたのでした。

顔写真だって全国に公開する必要ないし、祖父の心境など今関係ないし、どうしてそんな報道企画を考えてしまったのかと思いました。

しかも、祖父の記者会見の態度がネットですごく叩かれているのです。祖父は頑固者なんですかね。反省が少し隠れている風でしたが発言に反省の言葉は含まれてきません。しかも、なれない記者会見だからか少しにやにやしてるんですよね・・・。

そもそもこの時点の記者会見で、祖父が何を言ったらいいのか分かりませんし、思いがけずカメラに囲まれて、意識せずにニヤついてしまっている様にも見えます。

ボランティア男性へのインタビューはすばらしい。

そんな窮地を救ったのが、スーパーボランティアとして彗星の如く現れた78歳の大分県に住む尾畠 春夫さんでした。

すばらしい記者会見。

これを見た人が自分もボランティアに駆けつけようとか、徹底して見返りを求めない姿勢にボランティアの志の高さを感じたりとかいい方向に働くこと間違いなしです。

この尾畠 春夫さんは仕事を辞めてボランティア一筋で全国を車で回っている方だそうで、東日本大震災や西日本の豪雨など実に様々な被災地に赴いては救いの手をさしのべているのだそうです。

そして今回、連日新聞に掲載される山口件の行方不明の記事を見て、なかなか見つからないことに心配してはるばる大分県からやって着たのだそうです。大分県でも行方不明の子供を発見したことがあるそうで、それらの経験から今回もみごと無事発見に繋がりました。

「子供は下りるよりも上っていく」よく覚えておこうと思います。

人々に模範を示したこのインタビューはとても好感が待てました。

母親の記者会見ってどうなの!?

男の子が見つかった後、母親がテレビの前で「ありがとう」会見をしてましたが、あれもそこまでさせる必要があるのか?と思えて仕方ありませんでした。

この母親、地域の防災無線で直接子供に語りかけていました。

それ自体は子供も安心するでしょうし、いいことだと思います。

でも・・・。防災無線で呼びかけている職員の元に、母親がかけより、「母です。」と言って職員に代わってもらい呼びかける最初の部分から音声だけではなく映像があるんですよね・・・。

記者が絵が欲しくて母親にけしかけたとしか思えません・・・

子供や家族の顔、祖父の家、名前、晒しすぎでは!?

テレビやネットを見ていて、子供や母親や祖父の顔が頻繁に登場し、祖父の家の映像や、行方不明になった子供の名前や顔写真が連日報道されていることに違和感を感じました。

まあ、子供の顔写真は捜索に必要なのですが、地域限定でもいいところ。その地域の新聞折り込みや地域の掲示板に掲示し、全国的な新聞やテレビでは場所と無記名の記事がよかったと思います。

コストとプライバシーを天秤にかけてコストの方が勝った感じなのでしょうか。

ご両親や祖父母も息子・孫の一大事だから文句を言うことはないでしょうけど、そこは報道側がプライバシーの配慮に努めるべきかと思いましたよ・・・。

教訓として心にとめておきたいこと

祖父のマズかった行動

1才11ヶ月の子供と手をつないでいなかったのはマズかったですね。

田舎で車の通りも少なく都会と事情(危険度)が違うのかもしれませんが、子供から目を離さない為にも、子供と歩いている時は手をつなぐ。手を離さない様にしておくべきです。そうすれば絶対にこの様な事態にはなりません。

もちろん3才の兄の方が「帰る」と言い出しても一人で帰してはいけません。まだ3才ですから二人と手をつないでいるのがベストです。

祖父と子供2人の3人、荷物があって繋げないのであれば、もう一人保護者が同伴すべきでした。

ボランティア男性に学んだこと

第一に見習うべきはその精神ですね。生涯ボランティアに尽くす、見返りは求めない志ですね。

そして、闇雲に探し回ったり、「崖を落ちたのではないか」とか「溝がたくさんあって・・・」とかマイナスなことばかり考えてそこらへんをあらったりするのではなく、経験と重ねて「ここからここまで歩いてきた。その先どう歩いて行くのだろう・・・」と考え、その先はどういう地形なのか聞き込みをして頭に入れて、子供目線でどういう道を辿るかを思い描き的中させたというところが神業だと思いました。

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