プリンターインク、高い「純正品」と安い「互換品」で迷った話

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この前、自宅のプリンターインクが切れてしまったんです。
いつものようにネットで型番を調べて、さあ買おうと思ったら、やっぱり「高いなぁ…」と。

ふと見ると、そのすぐ横に「互換インク」っていう、ものすごく安いインクが売ってるんですよね。純正品の半額以下だったりして。
一瞬、「もう、こっちでいいんじゃないか」って、本気で迷いました。

でも、「なんでこんなに値段が違うんだろう?」って素朴に疑問に思って。
「安いのには何か理由があるはずだ。品質が良くないとか…?」と気になりだして、結局その日は買わずに、ちょっと調べてみることにしたんです。

そしたら、もう「なるほどな」と思うことばかりで。
インク選びで迷っている人の参考になればと思い、今回まとめてみました。


目次

まず、なんで「純正インク」はあんなに高いのか

これ、すごく納得したんですけど、プリンターメーカーって、実は「プリンター本体は安めに売って、消耗品のインクで継続的に利益を出す」っていうビジネスモデルを採用していることが多いそうなんです。
(髭剃りの本体と替え刃の関係にそっくりですよね)

だから、あの高い純正インクの価格には、こんな費用が含まれていました。

  1. プリンター本体の開発費の補填
    まず、本体を安く売った分の開発費や製造コストが、インク代に少し上乗せされています。
  2. インクとヘッドの研究開発費
    ここが重要みたいです。メーカーは、プリンターのインク噴射部分(ヘッド)の性能を最大限に引き出すため、インクもセットで開発しています。
    「そのプリンターで一番キレイに」「一番詰まりにくく」「一番色あせしにくい」インクの配合を、莫大な時間とお金をかけて研究しているんですね。
  3. 万が一の時の「保証」コスト
    純正インクを使っていて故障した場合は、もちろんメーカーがしっかり保証してくれます。この「安心料」も価格に含まれている、というわけです。

じゃあ、なんで「互換インク」はあんなに安いのか

もうお分かりかもしれませんが、これは純正品が高い理由の「真逆」でした。

  1. プリンター本体の開発費がゼロ
    当たり前ですが、プリンター本体は作っていないので、そのコストをインク代に乗せる必要がありません。
  2. 研究開発費がほぼゼロ
    純正インクの成分を分析して、それを「模倣」して製造しています。ゼロから開発するコストがほとんどかかっていないんです。
  3. 品質管理やテストの簡素化
    純正品ほど厳格なテストは行われないことが多いため、品質にバラツキが出やすくなります。

私が最初に感じた「品質をあまり重視していないから安いのでは?」という疑問は、あながち間違っていなかったようです。


私が「一番怖い」と思ったリスク

安さの裏には、やっぱり知っておくべきリスクがありました。
それは「色合いが微妙」とか「すぐにかすれる」といった品質面の話だけじゃなくて…

「互換インクが原因でプリンターが故障した場合、メーカー保証の対象外になる」

これが一番のポイントでした。

たとえ買って1年以内の保証期間中であっても、インク詰まりやインク漏れの原因が「互換インクの使用」だと判断されたら、無償修理を断られてしまうのが一般的なんだそうです。

数千円のインク代を節約しようとした結果、数万円の修理代がかかったり、最悪プリンター自体を買い替えることになったら、元も子もないですよね。


まとめ:私が結局どちらを選んだか

もちろん、互換インクでも「全く問題なく使えているよ」という人もたくさんいるので、一概に「ダメ」とは言えません。

プリンターがもう古くて保証も切れているとか、文字だけの白黒印刷にしか使わない、と割り切れるなら、互換インクを選ぶのも一つの賢い選択だと思います。

でも、私は「写真はキレイに印刷したい」し、「今のプリンターには、まだ長く頑張ってもらいたい」ので…。

さんざん調べた結果、結局、いつもの「純正インク」を選びました。
「プリンター本体を守るための保険料」みたいなものかな、と自分を納得させることにしました。

皆さんのインク選びの、何かのヒントになれば幸いです。

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