「こうのとり(HTV)」は、宇宙行きの宅配便 & 地球行きのゴミ運搬車

HTV(こうのとり)

HTV(こうのとり)

2015年7月23日(木)、日本人宇宙飛行士の油井 亀美也さんが宇宙に浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)に到着し宇宙でのお仕事を開始しました。

そして次は2015年8月16日(日)にはその、油井 宇宙飛行士が滞在する宇宙ステーションに向けて「こうのとり(HTV)」という補給船が打ち上げられます。

さて、この「こうのとり(HTV)」とはいったい何なのでしょうか?少々強引ですが、身近な例に当てはめてみました。

「こうのとり」の役割は?

「こうのとり(HTV)」とは日本が誇る、国際宇宙ステーションへ荷物を運ぶ宅配便 & 地球へ可燃ゴミを持ち帰るゴミ運搬車です。地球からの遠隔操作で飛んでいく無人の宇宙船です。

鹿児島県の種子島宇宙センターから宇宙空間に浮かぶ国際宇宙ステーションへ荷物を届け、帰りは空いたスペースにゴミを詰めてもらい地球の大気圏に本体ごと突っ込んでその役目を終えます。今のところ国際宇宙ステーションからのお届け物を地球に届けることはできません。

何をどれだけ運べるか?

「こうのとり(HTV)」では国際宇宙ステーションの中で使う資材を5tほど、外で使う資材を1.5tほどまで運ぶことができます。

普通の引っ越し屋さんのトラック積載量や、車の重さなどを調べて見ると、どうやら3LDKの家に住んでいる家族が自家用車やバイクや自転車などを積んで引っ越しできる能力がある様です。これなら遠い将来、月や火星に人が住むようななったら引っ越し屋さんも始められそうです。もっとも「こうのとり(HTV)」に月や火星まで飛ぶ能力はありませんが。

ゴミ焼却能力はどれほどなのか?

ゴミ焼却は地球の大気に突っ込むことで、その圧力でゴミを解体し、その際に発生する熱であらかたのものは燃やす事ができます。・・・といいますか、あらかた燃え尽きる様に設計されているそうです。ごく一部の耐熱部品は燃え残り、実質海に埋め立てられるそうです。

「こうのとり(HTV)」の大気圏再突入時は 1,000℃以上になるといいます。焼却炉が焼却時に900℃程度ということから考えてもその焼却能力の高さ(自然の凄さ)を感じとれると思います。

そんな「こうのとり」の費用は?

見るサイトにより開きはあるのですが、「こうのとり(HTV)」本体(入れ物)と、打ち上げロケットのH-ⅡB(運搬車)と運用費込み込みで、およそ250億円くらいかかるそうです。

宇宙開発とはいえJAXAも、このコストを問題視していて、より安く国際宇宙ステーションに荷物を届けるべく研究開発を進めているそうです。

たかだか地表から400kmの高度に配達するだけでこのコストです。月(38万4,400km)や火星(軌道の関係上、近づいたり遠ざかったりするので5,400万km〜1億km)に人類が宇宙に住めるようになっても当面は引っ越し費用の問題がつきまといそうです。。

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