普段から服装はまったく気を使わないので、お通夜や告別式等急かつ重要な行事が入るともう大変です。礼服こそ前回の葬式で用意したものがあるので大丈夫でしたが、またしても靴はぼろぼろで白い長袖ワイシャツですら襟が汚れて使えないという始末。そこで急きょ休暇をとって準備の時間を作りました。その内、紳士服屋さんへ行った時の話しです。
紳士服屋さんを訪れ、まっさきにワイシャツコーナーへ足を運びました。色はもちろん白です。コーナーは２ヶ所にあり、価格が高め（３点買えば１万円）のコーナーと価格が安い（３点買えば５千円）のコーナが２ヶ所ありました。今までの経験から価格差は生地に跳ね返ってきます。仕事目的だったら３点５千円で十分ですが、お通夜・告別式が目的ということもあり奮発して３点１万円の方を買うことにしました。選べる「３点」はワイシャツだけでなく、ネクタイやベルトとの組み合わせでも大丈夫ということだったので３点のうち１点を黒いネクタイにして、残り２点をワイシャツにしました。合計１万円です。
靴もぼろぼろというわけにはいかないので、靴のコーナーへ足を運ぶもあまりいいものがありませんでした。アクセントで目立つ金具がついていたり足先の方がとんがっているのが主流らしく、自分の趣味に合わないのとお通夜・告別式用ということもありなるべく地味なものが欲しいのですが・・。とりあえず１足は見つけました。
靴コーナーの前で選ぶのに困っていると、ワイシャツコーナーでワイシャツのサイズを測ってくれた店員さんがやってきて、「そちら３点１万円の買ってくれるなら靴３千円引きしますよ」とのこと。特にキャンペーンが掲げられているわけではないので意外でした。紳士服屋さんも値引きするんですね。これはここで買いだと思い、選ぶのに困っている理由を伝えるともう一足選んでくれました。確かに、まだ足先がとがり目の気もしますが極端ではなく、地味だどいい感じの靴でした。それに履き心地もさっきのより格段に違います。これはいいと思い値段を見ると１４，０００円・・・。最初に見つけたのが１０，０００円なのでこの価格差は大きい・・・。「こっちの方が全然いいですけど、やっぱり値もはりますね。」と言うと「それなら４千円引きますよ」とのこと。
これにはちょっとびっくりしました。紳士服屋さんって２着目半額とかおっきなキャンペーンはやってますがそれだけかと思ってました。個別の値引きもやっていて、しかも店員（あの人は店長？）の裁量で値引き額が決められるとは・・。
値引きっていきなり限界まで引いてこないと思うので、試しに「もうひと声いけませんか・・？」と聞いてみたところ、店員さんはちょっと考え「じゃあ、５千円引きでどうですか？」という回答でした。その心意気にとても満足したので「これにします」と即答しました。やはり値引き額も裁量みたいですね。レシートはどうなっていたかと言うと、３点で１万円のものは「セット商品」として印字されていました。こちらの靴については正規の値段の下に「割引」としてー５，０００円が印字されていました。なるほど商品毎に値引き額が設定できるわけか・・・。勉強になりました。それよりなにより良い買い物をさせてもらいました。
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