自動車保険の更新時期が近づいてきたのを機に、ダイレクト型(通販型)の保険をいくつか比較検討してみました。
今回、比較の前提としたのは、以下のようなドライバー条件です。
- 40代の夫婦のみ運転
- ゴールド免許
- 軽自動車
- 年間の走行距離は少ない(遠出は年に数回程度)
こうした「事故リスクが比較的低い」とされる条件では、ダイレクト型保険が保険料の面で有力な選択肢になります。
今回は、その中でも代表的な「ソニー損保」と「アクサダイレクト」の2社について、特に「事故対応」の面から特徴を調べてみました。
「保険料のアクサ」と「事故対応のソニー」
まず、保険料の見積もりを取ると、条件次第ですが「アクサダイレクト」が最安値水準となるケースが多いようです。
アクサダイレクトの強みは、その「保険料の合理性」に加えて、「ロードサービスの充実度」が挙げられます。特に「AXAプレミアムロードサービス」は、レッカー移動の無料距離が業界でもトップクラスに長く、万が一の故障時には非常に心強い内容となっています。
一方、「ソニー損保」は、保険料がアクサダイレクトより若干高くなる場合もありますが、それを上回る強みとして「事故対応の質の高さ」で非常に高い評価を得ている点が特徴です。
ソニー損保の「事故対応」に関する評価ポイント
「事故対応の質」と言っても具体的にイメージしにくいですが、ソニー損保は客観的な評価が非常に高いのが特徴です。
例えば、J.D. パワー(※米国の消費者満足度調査会社)が行う「自動車保険 事故対応満足度調査」において、ソニー損保はダイレクト型・代理店型を含めた総合ランキングで4年連続の第1位(2024年時点)を獲得しています。
この高い満足度を支える特徴的なサービスが、「セコム事故現場かけつけサービス」です。
これは、契約者全員に無料で付帯されるサービスで、万が一の事故の際、要請すればセコムの緊急対処員が事故現場まで駆けつけてくれるというものです。
運転頻度が少ないドライバーほど、いざという時の事故対応には不安が伴うものです。その際、専門知識を持ったスタッフが電話口だけでなく、物理的に現場でサポート(警察への連絡サポート、状況の記録など)してくれるのは、大きな安心材料になると言えます。
比較のまとめと選択のポイント
アクサダイレクトのロードサービスが「故障時」に手厚い強みを持っているのに対し、ソニー損保のサービスは「事故直後」の現場対応に強みがある、という見方ができそうです。
今回の調査では、以下のような選択基準が考えられました。
- 合理性を重視し、毎年の保険料をできるだけ抑えたい。
- 故障時のレッカーサービスなど、ロードサービスの手厚さを重視したい。
→ こうした場合は「アクサダイレクト」が有力な候補になりそうです。 - 保険料が多少上がっても、「万が一の安心感」を最優先したい。
- 事故直後にパニックにならず、専門家のサポートを現場で受けたい。
→ こうした場合は「ソニー損保」のサービスが非常に魅力的に映るかと思います。
最終的にはご自身の条件で実際に見積もりを取得し、どちらのサービスにより価値を感じるかで判断することになりますが、保険選びの何かの参考になれば幸いです。

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