O157食中毒が社会問題に。家庭で気をつけたい調理前の手洗い・消毒について、昔のファミレスバイト経験から一言。

夏の食指中毒の季節も過ぎたかな・・・と思っていた2017年9月のこと。

群馬両県の総菜店「でりしゃす」の食品を食べた人が次々と腸管出血性大腸菌O157(オー・イチ・ゴー・ナナ)に感染したという食中毒問題が連日の様にニュースに取り上げられる様になりました。

今回は、調理前の手洗い・消毒に気をつけてO157など食中毒から家族を守ろうという話題です。

他人事ではない食中毒

ついには3才の女の子が亡くなってしまう最悪の事態にまで発展したこの食中毒、ポテトサラダだけでなく、加熱調理したお総菜までが感染源となっている様です。

大きなお皿に並べられた総菜商品をお客さん自身がトングで自由に取る量り売り方式だったことで、加熱調理済みのお総菜まで汚染されてしまった模様です。

総菜を活用する我が家にとって他人事ではない食中毒です・・・。

お総菜屋さんを利用する時には、せめて店員さんが取り分けてくれるお店を選ばなければなりませんね。

手洗い・消毒を徹底しよう!

私は週末はご飯を作ることがあります。そのご飯を食べるのが自分だけなら問題ないのですが、我が家の場合は妻や2才と6才の息子達も食べます。

私が作った料理で、家族をO157など食中毒に感染させる訳にはいきません。

私は学生時代、5年ほどファミレスのキッチンでバイトに明け暮れていた経験を振り返り、衛生管理(手洗い)について書いておくことにしました。

手洗いと手の消毒

私が勤めていたファミレスでは、手洗いに「普通の石けん(薬用石けん)」「逆性石けん」を使ってました。

普通の石けんというのは洗面所とかに置くいたって普通の石けんです。逆性石けんというのは、汚れは落ちないのですが細菌やカビを強力に殺菌してくれる石けんです。でもウィルスはダメです。

O157対策の手洗いには、この「石けん」と「逆性石けん」の2つがポイントになってきます。

逆性石けん??

私も当時「何者だ?怪しげな石けんだな・・・」と思ったものでした。

普段の生活に逆性石けんが登場しないのにも理由があって、大半の細菌は普通の石けんでしっかり洗えば9割以上洗い流せるそうなので、「逆性石けん」はあくまでも最後の一押しという位置づけです。

それでも、老若男女、様々な体調のお客さんに安心して食べてもらえる料理を提供するには、ここまで徹底する必要があるという訳です。

ファミレスで習った手洗い方法

普通の石けんと逆性石けんを併用した手洗いの方法を紹介します。料理を作らない人も普通の石けんでの手洗いはこの方法を参考にした方がいいです。

(1)普通の石けんによる手洗い

まず普通の石けんで30秒ほどしっかりと手を洗います。手のひら、手の甲、爪の間までごしごしと洗います。

爪の間は「爪ブラシ」というのを使って洗っていました。

ちなみに30秒は「砂時計」を使って測ってました。「砂が落ちきるまで普通の石けんで手をゴシゴシと・・・」30秒という案外長い手洗い時間、これなら子供達も飽きずにできると思います。

(2)普通の石けんを洗い流す

水でしっかりと普通の石けんを洗い流します。時間は適当ですが、石けんのぬめりが完全になくなるまでしっかりと流水で洗い流します。

(3)逆性石けんで消毒

逆性石けんは水で薄めて使うことになるかと思います。少なくとも20年前にファミレスで使っていた逆性石けんはそうでした(^_^;)

説明書通りに用意した逆性石けん液に15秒ほど手を漬け込みます。

しっかり両手が沈められる大きさのたらい等を用意して、しっかり浸け込みます。浸けている時はなるべく両手の指は開き、逆性石けん液にまんべんなく浸かる様にしてやります。

逆性石けんを効果的に使うために・・・

逆性石けんを使う場合の注意を挙げておきます。

  • 洗浄力はないので、普通の石けんでよく手を洗ってから仕上げとして使う。
  • 普通の石けんと逆の性質なので、普通の石けんが残ったまま使うと効果が消える。しっかり普通の石けんを洗い流してから使う。
  • 使いすぎると手荒れの原因になるかも。毎回の手洗いではなく調理前の手洗いで使うのが良い

これらに気をつけて、逆性石けんを有効に使いましょう。

その他、気をつけたい事

その他にも、布巾や台ふきの煮沸消毒や、まな板や包丁に熱湯をかけて熱湯消毒、生肉と野菜はまな板や菜箸を別々にする。

先に生もの(生食のものは最優先)から加工して、最後に要加熱の食材を加工する様にする、生魚は完全にまな板も布巾も包丁も別にする。

いろいろ書き連ねましたが、できる限り注意して食中毒を未然に防げる様に心がけていきましょう。

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