大容量データのバックアップに最適なメディアは?
@it_gateです。
今日は大容量データのバックアップに最適なメディアは何か?を考えてみたいと思います。最近のPCはハードディスクが500GBや1TB超えというのも珍しくなく、万が一データが消失してしまった場合でも泣かないためにバックアップはかなり重要になってきています。しかし、バックアップ対象のハードディスクが大容量になればなる程、「何にバックアップをとるのが最適なのか!?」で悩むことも多くなります。
一概にバックアップと言っても、「回数や手間を減らしたい(大容量メディアを選ぶ)」、「バックアップ時間は短く済ませたい(高速メディアを選ぶ)」、「お金を安く済ませたい(低価格メディアを選ぶ)」、「バックアップを携帯したい/世代管理したい(リムーバブルメディアを選ぶ)」など希望に応じて選択肢は様々で、これなら万能というバックアップ方法は残念ながらありません。
例えば、ハードディスク(HDD)は「大容量」かつ「高速」で、しかも「安価」です。500GBや1TBや2TB等、PCのハードディスク以上の容量が5,000円〜10,000円程度でそろえられ、PCのハードディスクと同等の性能も出る(何で繋ぐかにもよりますが)ので、普段PCに写真を取り込んだり、大量のファイルコピーをしたりするのと同じ体感スピードでバックアップができます。そのため「考えるのは嫌。とにかくバックアップがとれればいい。」と言う場合はハードディスクをお勧めします。容量は取りたいハードディスクより大きな容量であれば全てのバックアップがとれます。
ハードディスクでのバックアップでの注意点と言えば、「衝撃に弱い」、「劣化しやすい」、「かさばる(場所を取る/持ち運びには適さない)」といったところでしょうか。「かさばる」は3.5インチではなく2.5インチを選べば多少改善されますが、今度は衝撃に弱くなる不安や速度が遅くなる不安が出てきます。これらが許容できれば「ハードディスク」でいいと思います。
「衝撃に弱い」「劣化しやすい」が気になれば「フラッシュメモリ(USBメモリやSSD)」が候補に入ります。フラッシュメモリはハードディスクと比べて「耐衝撃性」で優れますが、1台(1個)あたりの容量が数GB〜500GB程とハードディスクに遠く及ばないので、1TBのバックアップをとろうと思った場合はSSDが2台必要ということにもなります。しかも500GBのSSDを用意するには4〜5万くらいの費用がかかるというのもハードディスクと比べてかなり痛いところです。また、フラッシュメモリは「保存」という観点では劣化しにくいですが、その仕組みから書き換えを繰り返すと「劣化」していくので、周期的にバックアップを繰り返すメディアとしてはお勧めできません。
バックアップを持ち運びたかったり、複数世代を周期的にバックアップするなどで「かさばる」が気になる場合は、「CD−R」や「DVD−R」や「Bluーray(ブルーレイ)」が候補に入ります。これらCDの様な薄いディスクなのでかさばるとは無縁といっていいはずです。価格も書き込み読み込みのためのドライブが数千円(PCに標準で搭載していることも多い)ですし、メディアも「CD−R」なら700MBが50枚で1,000円程、「DVD−R」なら4.7GBが50枚でこれまた1,000円程、「Bluーray」は50GBが10枚で3,000円弱とハードディスクよりも安く済みます。ただ、1枚あたりの容量が700MB〜50GBとハードディスクに遠く及ばないため、1回のバックアップアップでメディアの入れ替えを行うことも多く、その手間が必要であること、記録面がむき出しであるため扱いに気を使う必要もあります。一番ネックだと思っているのは「書き込みが遅い」という点です。これらが許容できないとディスクメディアをバックアップに使うのは「定期的なバックアップができるか?」という面から考えても避けた方が無難です。
その「ディスクメディアの書き込みが遅い」ですが、書き込みはドライブがサポートしている「〜倍速」とディスクがサポートしている「〜倍速」の小さい方が書き込み速度になり、1倍速は「DVD−R」で秒間1.4MB程、「Bluーray」で秒間4.5MB程だそうです。何れにしても秒間数MBで数百MB〜数万MB(数十GB)を書き込もうというのだから、毎回けっこうな量を書き込むと言う場合は、バックアップ時間だけでもかなりのものになってきます。メディアの入れ替えも必要となれば手間もそうとうになるはずです。
結局書き並べただけですが、やはりバックアップするデータの量は質(新しいのが増えていくのか、更新されていくのか等)によって適切なバックアップメディアを選択するほかありません。採用するバックアップ方法、毎回全てバックアップする(フルバックアップ)のか、増えた分だけを追記するのか、なんらかソフトを使うなどして追加/変更分だけをバックアップに追加するのか(差分バックアップ)等によってもバックアップメディアは変わってくるはずです。
参考になりました。
自分も大容量データを抱えており、現状で、昔のものはDVDに数百枚、ハードディスク約10個がうなっています。
正直言って持っているデータのうち9割は死ぬまで一度も利用しないでしょうし、自分以外パソコンを常時使う家族もいません。全部捨てちゃえばどれほど「安価で省スペースで安全」になるのかと思いますが、その勇気もありません。
最近BD-R焼きを始めたところで、記事にあるようにその時々の新世代のメディアに入れ替えながら一生を送るのかなと思ってます。
完全に暇つぶしです。