アマゾン社がタッチパネルを搭載しカラー液晶を備えた小型タブレットPC「キンドルファイア(Kindle Fire)」を日本で発売すると2012年10月24日に発表したそうです。その発表を受けた日本の家電量販店がキンドルファイアの扱いについて「扱わない方針」だと言っていると 11月17日のYahoo!ニュース(アマゾンの小型端末 一部家電量販店扱わず)に掲載されていました。

Yahoo!ニュースによれば、今月19日から電子書籍リーダーの Kindle が、来月から小型タブレットである Kindle Fire が日本で発売されるそうですが、これらキンドルシリーズの取扱を家電量販店の大手であるヤマダ電機、エディオン、ヨドバシカメラの3社(エディオンって初めて聞きました…。店舗検索したら、たくさんあり、意外と近くもにあってビックリ)が取り扱わない方針なんだと。。

本当でしょうか??

記事にはこうありました。

各社はアマゾンと厳しい価格競争を展開していて、キンドルシリーズの普及はアマゾン通販サイトに顧客を取られると判断したものとみられます。業界では、消費者が量販店で商品を見て、実際にはネット通販で購入することへの警戒感が強まっています。

確かに、家電量販店で商品を見てネット通販で購入するという消費者が多いのは家電量販店には痛手だろうと常々思っていますので、店頭に足を運んで親切丁寧な対応をしてもらったなら予算に折り合いがつく範囲で他店比較などせずに商品を購入する様にしています。

ネットで安く買えるなんて当たり前の時代(Amazonなんてその典型)に家電量販店にわざわざ足を運ぶ理由は、何も実物に触りたいという理由だけではなく、私の場合ですが他社製品でも似通った製品(AppleのiPad miniとか)と比較してカタログを見たり店員さんの話を聞くなどして「いい買い物をしたい」からです。値引きどうこうの前にそもそも安い商品は安いなりの妥協点、高い商品は高いなりのこだわりがあり、ネットで見たスペックだけではわからないため実際に触ってみて自分自身欲しい機能と妥協できる機能を天秤にかけ商品を選択するというのがベストでしょう。

例えで Kindle Fire に当てはめますがよくありそうな話しで、
客「Kindle Fire が発売された(←11/18時点で未だです。例えです。)と聞いて安くて欲しいと思ったので見に来たんですよ。」→店員「(商品のウリを説明)なんです。」→客「こんなことに使いたいんですがどうですかね?」→店員「Kindle Fireでいけます。ただちょっとここが弱いので、予算が許せば(別の商品名)なんてどうでしょう?」→客「確かに、でもこの操作がKindleの方がやりやすですね。いいせんいってるけど。」→店員「こんな商品(さらに別の商品名)もありますが試してみますか?ここは劣りますけど、期待に応えられるかもしれません。」→客「いいですね。劣るといってもこの機能は妥協できる部分だし、それ以外はいい感じだし、ちょっと値ははるけどこれにしようかな。」みたいな。

この流れで「では考えてまたきます(実際はネットで買う)」と言う人はあまりいないのではないでしょうか。さらに商売上手な店員なら「Kindleまではムリですけど、〜円までならがんばります。」等の最後のひとおしで成約まで持っていくのではないかと思います。

警戒感だかよくわかりませんが、最初から客を逃していたらどうしようもないように思います。だいいち、競合他社だからと選択肢から除くのは消費者の方向を向いていない。Kindle Fireが気になった人は、取扱の無い大手家電量販店は飛ばして、直接Amazonを訪れスペック比較検討して購入するか、私の様に実機比較したい人は中小の家電量販店を訪れ説明に納得してその場で購入という流れになるのではないでしょうか?

この報道が本当だとしても、近いうちにしれっとこれら大手家電量販店での扱いが開始されてる様な気がします。しかし、3社が取り扱わない方針ということは、自社だけが取り扱わないのは怖いからと裏で話しをあわせたんですかね。これが追い風になってビッグカメラやソフマップ等が売り上げを伸ばしたら面白いのに。


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