H-IIAロケット27号機で打ち上げたレーダ予備機って何?

H-IIA打上げ(画像は4号機) [画像© JAXA]

H-IIA打上げ(画像は4号機) [画像© JAXA]

2015年(平成27年)2月1日10時21分(日本標準時)に、情報収集衛星レーダ予備機を搭載したH-IIAロケット27号機が打ち上げられ、衛星の分離に成功したそうです。当初1/29に打ち上げが予定されていましたが、氷結層を含む雲の発生で見送り2回目の打ち上げでした。

ロケットの打ち上げといえば 昨年12月3日にはやぶさ2を搭載したH-IIAロケット26号機が打ち上げられたばかり・・・。こんなに頻繁にロケットって打ち上げられていたんですね。

ところで、「情報収集衛星レーダ予備機」って何者なのでしょうか・・・

情報収集衛星とは

フリー百科事典のウィキペディアによると、情報収集衛星は以下と書かれていました。

情報収集衛星(じょうほうしゅうしゅうえいせい、英称:Information Gathering Satellite、IGS)は、日本の内閣官房が、安全保障や大規模災害への対応、その他の内閣の重要政策に関する画像情報収集を行うために運用している人工衛星である。事実上の偵察衛星を指す。

何の情報かが明確でないのは用途が多目的なのだからでしょう。内閣所有の偵察衛星・・・。日本もそんな衛星を持っていたんですね。

予備機?

「予備機」というは何なのでしょう。いま動いているやつが壊れた時に使用する代替機?それって無駄に1機が宇宙を飛び続けるという事なのでしょうか??

人工衛星って1機で1つの役割を担うのかと思っていました。

なんでも、情報収集衛星は光で画像を撮る光学衛星と電波で画像を撮るレーダ衛星の2機を1セットとして2セット(計4機)の体勢で運用されているのだそうです。このレーダ衛星が壊れた場合に備えた予備機ということですね。

予備機は必要?

2010年10月9日の読売新聞ニュースにこの話しが掲載されていました。

連続故障の情報レーダー衛星、予備機打ち上げへ : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
レーダ予備機を2014年度に打ち上げ予定。

確かに、使用目的や、製造して打ち上げて監視運用を始めるまでの期間打ち上げ失敗のリスクを考えると、予備機の打ち上げって必要ですね。最初「予備機」と聞いた時は無駄に税金を投入しただけなのかと思ってしまいました。

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