小田急線下北沢駅の地上跡地

用事があって下北沢を歩きました。小田急線の下北沢駅が地上から地下に潜ったという話しは聞いていましたが「そう言えば地下に移ったと言ってたな、元の場所はどんな感じなのだろう」と思う程度でした。

道も狭く家々が密集する下町の様な住宅街、商店街を歩いていると、曲がり角の先にに突然前方がひらけた場所に辿り着きました。

架線の鉄橋の様なものが見えるも踏み切りではなく、少なくとも何かの跡地であると分かる不自然さ・・。それが下北沢駅であることは近づくにつれ確かなものとなりましたが、話しはそれで終わらず、道路(もと踏み切り)を横切る際に取り壊し中の駅舎が見えました。確かに見覚えのある下北沢駅・・・

小田急線下北沢駅(地上跡地)

小田急線下北沢駅(地上跡地)

人気がなくすっかり変わり果ててしまった駅舎に、津波が襲った東北の様子を重ねてしまいました。もっとも東北の現実をこの目で見たことはなく、テレビの映像やGoogleのストリートビューが公開されていたのを見た程度なので、被災された方からみれば「知った風な事を言うな!」と怒られてしまいそうですし、規模からしても全く及ばないことは分かっています・・。

ただ、活気のある下町の中心部に突如現れる廃駅の様相は、日常では見ることができないなんともいえない異常な光景を映し出していました。以前、福島第一原発の事故で周辺市町村を視察した鉢呂経済産業相(当時)が「残念ながら周辺町村の市街地は人っ子一人いない、まさに死のまちという形だった」と発言して波紋を呼びましたが、たった1つの駅の駅舎を見ただけでこの感想なので、それが町全体ともなれば心底そう思ったことでしょう。。

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