ノベライズ本*「砂の塔~知りすぎた隣人[上]」(テレビドラマ第1話~第4話)

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テレビドラマを第2話まで観て、救いようもなさそうなママ友の世界に既にウンザリしてきましたが、サスペンスとしての続きが気になりノベライズ本を読んでみました。

※テレビ放送前のネタバレを含みますので、ご注意ください。
砂の塔~知りすぎた隣人【上】

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訳あって、いわゆる一般庶民な高野一家は高級タワーマンションへ引っ越してきた。

高野一家は、中堅会社の業績不振な営業マン健一、素直で明るい性格(裏には色々あるのだが…)な専業主婦の亜紀、妹の面倒をよく見て母親をサポートする高校1年の息子和樹、天真爛漫で甘えん坊な5才の娘そらの4人。

高野家が越してきたのは50階建の25階、ギリギリ「高層階」だ。

そのタワーマンションでは、住んでいる階が上に行くほど住人の地位も高いとされている。

その他様々な掟があるタワマン(タワーマンション)ママ友の世界……

その独特なママ友関係に馴染めない亜紀。

それでも子どもたちの為にと頑張って馴染もうとするが、結局あることがきっかけでタワマンの最上階に住むボスママの寛子を完全に怒らせてしまう。

それから亜紀と娘のそらは陰湿な嫌がらせを受け仲間外れに。
そのきっかけになった『あること』とは、タワマンの子どもたちが通う体操教室のコーチ生方航平と亜紀が何やら親しげであること。

そして、実は亜紀と生方は幼馴染みで、生方の初恋の相手が亜紀だったということだ。

そのことが寛子を酷く怒らせた。

生方をとても気に入り「私のもの」と言い放っていた寛子。

その思いは一方的ではあったものの、本人は満足気に生方にまとわり着いていたのだ。亜紀との関係を知るまでは。

しかも、単に初恋の人というだけではなく今でも親しそうであるのだから、異常に高いプライドが深く傷つけられた寛子は怒り狂った。

そんな寛子を始めとするママ友たちとの関係に悩み苦しむ亜紀の傍ら、健一も仕事で追い詰められ、それぞれのイライラは頂点に達し家庭内でもピリピリしたムードが漂う。

一方、亜紀たち高野一家がタワマンに引っ越した辺りから付近で連続幼児失踪事件、通称ハーメルン事件が起こっていた。

この事件は、文字どおり幼児が次々と失踪するという事件で、童話「ハーメルンの笛吹き」のように子どもが次々と消えてしまうことから、俗にハーメルン事件と呼ばれていた。
亜紀は、ある出来事からハーメルン事件の犯人として高野家の真上の部屋に住みフラワーアレンジメント教室を開いている弓子を疑い始める。

弓子に子どもはおらず夫は海外赴任で、一人でタワマンに住んでいる。

弓子は亜紀にとって、親切で優雅な隣人であったが、娘のそらに対する態度などに不信感を覚え始める。

弓子を疑っていることが寛子たちママ友に知られた亜紀は、再び激しく避難され更に溝は深まるが、娘を守る為にと必死だ。

ここに描かれている時点では弓子が犯人という描写はないが、弓子は過去に子どもを授かることを望んだが叶わなかったこと、いい加減な子育てをしたり家庭をないがしろにする母親に対する敵意などを、冗談めかしたりしつつも口にしたことがあった。

そして、タワマンに住む親子たちを密かに盗撮し監視していた。

更に、親切で優雅という表の顔とは裏腹に、ママ友たちの仲にヒビが入るように裏で仕向け、嘲笑うかのように観察していた。

そんな中、亜紀の息子和樹の部屋には、あちこちの母親(知り合いではなさそうだ)たちの「良い母親」とは程遠いような場面を捉えた写真たち。

そして本棚には「ハーメルンの笛吹き」の本………

これは一体!?

ハーメルン事件と弓子、和樹との関係は…!?

砂の塔~知りすぎた隣人【上】
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と、ここで上巻は終わりです。

ドキドキするところで終わりますね。まさか和樹がハーメルン事件に関わっているのでしょうか。

弓子に関してはドラマでも怪しげなシーンが多々あり、ハーメルン事件に関わっているであろうことは誰の目から見ても想像できるくらいハッキリ描かれている。

ところが和樹は、このノベライズ本の上巻最後(テレビなら第4話でしょうか)になって突如「!?」と思わせる描写が。

たしかに、亜紀を気遣いサポートし、妹にも優しいその姿の裏に何かありそうですけどね。

だとしたら、高野家は一体どうなってしまうのでしょう。

それから、寛子の夫は不倫しており、寛子とはいずれ別れようとしていると書かれていました。

寛子の勘違いな傲慢ぶりを見ている限り、ちょっとは痛い目見た方がいいと思ってしまいますけど、子どもはどうなんでしょう。

必ずしも両親が揃っていれば幸せとは限りませんけど、不倫相手と逃げようとしている父と、プライドを傷つけられ怒り狂うであろう母との間でとばっちりは受けることでしょう。

今後の展開が気になります。

個人的にママ友たちの関係はけっこうどうでも良いですけど、ハーメルン事件の行方は気になりますね。

完全な想像ですけど、誘拐された子どもたちはどこかで生きている気がします。

それと、弓子と和樹は共犯。

和樹も実は亜紀にうんざりしている。

…と思ったのですが、だとしたら亜紀に対してあんなに気遣いを見せるか?という疑問が。

あれは亜紀の為でなくてそらの為???

うーん、この予想はいまいちでしょうか。

あれこれ想像を楽しみつつ続きの発売を待つことにします。
砂の塔~知りすぎた隣人【上】

砂の塔~知りすぎた隣人【上】

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