NISSAN “LEAF” or KNIGHT 2000 “K.I.T.T”

電気自動車の日産「リーフ」の試作車が公道走行可能なナンバーを取得したそうです。この試作車「リーフ」の何が凄いのかと言うとアドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム(高度運転支援技術)を搭載しており、ドライバーが一切操作しなくても自動運転機能で信号や標識、停止線を見分け停止や発進を行い、停車中の車両をよけたり速度標識を認識して最高速度を調節したりできるということです。

日産リーフ、自動運転は技術の蓄積が可能にした【CEATEC JAPAN 2013】 | マイナビニュース
参考にしたページです。

それってナイトライダーの世界…

公道走行可能とはいえ、まだ14年度中に生産拠点の神奈川県白浜工場に自動運転システム専用のテストコースを設置する予定という段階ですし、いきなり公道で自動運転などし始めないとは思いますが、日産はナイト財団でも目指しているのでしょうか!?

ネタがマニアックですかね。。
ナイト財団というのは米国で放送されていた特撮テレビドラマに出てくる組織の名前で、”K.I.T.T(キット)”という人工知能を搭載し自動運転(それどころか喋ったり、単独捜査をしたりもする)KNIGHT 2000 という車を所有し、悪に立ち向かう爽快なテレビドラマです。子供の頃は日本語吹き替えで夕方くらいに放送されていてよく見てました。

制御パターンは無限大!?

日産は、自動運転 LEAF を2020年までに広く売り出すことを目標としていそうですが勝算はあるのでしょうか?

消えかかった停止線、間違いやすい信号、進入しようとして初めて目に入る進入禁止の標識、カーナビですら道を取り違える程のGPSの制限、譲り合いが必要な狭い道、道幅からの優先道路判断、踏切の先に車がいた場合の踏切進入判断、駐車車両なのか信号や駐車場待ちをしているだけなのかを判断できるのか、背後から緊急車両が来た時に道を譲る、違反をしてパトカーに止まれと言われたら認識できるのか、夜間の蒸発現象の様にセンサーの死角となる現象はないのか、トラックの後ろだと信号が隠れない位置を走るのか、万が一にセンサーで気づけず交通事故を起こした場合は事故を起こしたことに気づいて停止できるのか、ガソリンスタンド(充電スポット)に自動で着いたとして誰が充電するのか、ガス欠しそうになったらどうするのか…など挙げ出すときりがありません。。

機械的な状況判断だけではこれらをカバーするには限界があると思います。

判断+直感

自動車教習所や免許更新でも散々言われる「影から人が飛び出してくるかもしれない…」「一時停止を無視して車やバイクが飛び出してくるかもしれない…」などの「〜かもしれない運転」や、状況はこうだけど「あれ?何かへんだな…」とか、「もしかして私に言っている??」とか、センサーだけでなく直感を持たないと自動で運転させるのは危険だと思います。

センサーでは感じ取れない「イヤな予感…」というのは結構当たるものです。。

日産だけが強気?

日産は、駐車場で人が降り無人となった車自身が自動で空きスペースを探して駐車し電源をOFF、その後買い物を終えスマホで呼べば呼び出し地点まで自動運転で迎えに来るというデモ走行まで披露した日産。人が運転操作をしなくても自走する「自動運転車」を2020年までに「手頃な値段」で発売する計画を打ち出す。

その一方で、

ゼネラル・モーターズ(GM)は走行場所を限定した「半自動運転車」の実用化を目指す。トヨタ自動車も「開発中だが現時点で商品化は考えていない。」としており、各社の温度感(現実を見ている?)や、今後の動向も気になります。

ゼネラル・モーターズの「研究もする実用化もする、でもあくまでも補助的な機能です。」という立ち位置が一番妥当なところかなと思いました。日産の方は、具体的計画というか努力目標に思えてなりません。

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