とある日本語入力ソフトの辞書ファイルが、いつの間にか初期化されてしまっている事に気づいたので、MacOS X (OS X) 標準のバックアップソフト “Time Machine(タイムマシーン)” を使って復元することにしました。

この “Time Machine” というソフトは、ファイル救出ソフトではなく自動バックアップソフトです。一度設定を済ませてしまえば1時間毎に自動的にファイルをバックアップし、過去のバックアップも最近のものは1時間単位、少しまえは日単位、さらに遡れば週や月といった具合に、バックアップを取得している期間の範囲で、いつでも過去のファイルを取り戻すことができる優れものです。これが “Time Machine” という名前のゆえんです。さすがに未来には戻れませんが。

実際に “Time Machine” を使ってファイルを復旧したのは今回が初めてですが、その感想は「自分の意思と関係なく更新されたファイルを戻すのは煩わしい。」でした。バックアップはバックアップを取得した時間単位で遡ることができますが、内容が変わっているかはファイルを開いて見ないとわかりません。初期化されてしまったファイルを1時間毎遡り、初期化された一つ前に戻すのが意外と面倒でした。復旧できたことはもちろん大きいですが、バックアップした時間単位だけでなく、バックアップファイルが変更された単位でも遡れる様になっていれば素晴らしかったと思います。知らないだけで、できたりするのでしょうか…

今回、”Time Machine” のおかげで、初期化されてしまったIME辞書をはじめから登録し直す事態はまぬがれました。これも十分な成果だと思いますが、”Time Machine”はファイルやフォルダを消してしまった(消えてしまった)ので復元したい、Macを買い換えたのでシステムを移行したい、バックアップからシステムをまるまる復元したいといった用途にこそ真価を発揮すると思います。

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バックアップ機能として、バックアップ頻度もバックアップ時間もバックアップの保持期限についても全く言うことなしですが、復元こそ要だと思うので今後”Time Machine”には派手な見た目よりも不測の事態に優しいインターフェースを期待したいところです。

なお、”Time Machine”は MacOS 10.5 Leopard から搭載された標準機能です。デフォルトは OFF になっていますが、外付けハードディスクを別途用意(ベイに空きがあれば内蔵でも可)してやれば、設定一つで自動バックアップをしてくれる様になります。”Time Machine”用にAppleが発売している”Time Capsule(タイムカプセル)” という製品もあります。こちら “Time Capsule” なら無線(Wi-Fi)対応なのでケーブルでつながなくても無線でバックアップしてくれるので手間がかからず便利です。ブロードバンドルーターとしての機能も持っているので、手持ちのiPhoneやiPadをインターネット等でWi-Fi接続する親機として使ったり、複数台Macやパソコンを所有しているならハブやルーターの変わりとしても利用できるので、常に電源ONでも無駄がありません。1Giga bit の Ethernet ポートも4ポート備えているので有線接続派にもお勧めです。


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